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隣人のひとり言

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2004年 06月 12日

6/11 幽霊人命救助隊

今日は本のお話。
つい今日、高野和明さんの「幽霊人命救助隊」という本を読み終えた。
我ながら結構時間がかかった。それは別にこの作品がおもしろくないとかそういう事ではなく、たまたま平行して4冊ほど読んでいたからだ。

本好きな人には、そのひとなりの読む時のこだわりみたいなものがあると思う。
上で述べたように、僕は何冊かを同時進行で読んでいくというこだわり・・いや、こだわりというか癖?飽き性なだけかな?ま、とにかくいつも最低3冊は同時に読み進める。
逆に僕の友達なんかだと、「一冊、この一冊を完読してからじゃないと一歩も先には進めんのじゃあ!」なんて自分で自分にルールを作ってる人もいる。
もっと大きな面で言えば、時代小説しか読まない人とか、フィクションは読まないとか、この作家さんの作品を全部読まな他のは読まん!って人とかいろいろですよね。あ、あと恋愛小説だけは読まないって人もいたなあ〜。

話は戻りますが、この「幽霊〜」は結構おもしろかった。
テーマとしては「死のうとしている人に生きる理由を与えるにはどうしたらいいか」みたいな事です。軽快に読め、展開もリズミカルな割に、結構深いとこをついてくる作品だった。
「生きる意味」じゃなくて「生きる理由」を模索するという姿勢がとても共感できた。今の世の中「生きる意味」を探して絶望して自殺する小、中学生もいるくらいですからね、例え小説でも「生きる意味」とかについて淡々と語ったりされるとちょいうんざりしてしまう。でも、この小説はそうではなく、「生きる理由」が主で、それはつまり第三者からそれを与えることができる、というところがポイントだと思う。
僕も常々生きることに意味なんてない、と周りに言ってきた。ただ生き方次第でそこに価値が生まれる、そう信じている。
探しても見つからないものは存在してない。存在しないものは作り出せばいい。

「生きる意味」を考えて悩んでる皆さん、いつまで外に答え求めるつもりですか?自分でやってみてください、何か生み出してみてください。あなたにはそれができるんですから、その事実だけでも充分に「生きる理由」にはなるでしょう。

HP
http://www.freestyle-freelife.jp/free.html

by quasi-world | 2004-06-12 19:36 |


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