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隣人のひとり言

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2004年 09月 03日

9/03 殺人の追憶

9/03 殺人の追憶_a0025567_19124772.jpg
つい先日、家で映画をみた。

『殺人の追憶』がそれである。
これは、韓国の映画で、題名から分かるように
ミステリーである。

なかなかいい映画だった。
感動するとか、ハラハラするとか、ミステリアスだとか、
トリックがすごいとか、演技が上手いとか、
そんなことで「良い映画」なわけではなく、
単純に作り方が好きだった。
上手かった。

あ、この映画をまだ見てなくて、
これから見ようとしてる人は此処から先は
読まない方がいいかも。
ちょい内容に触れますよ。



・・・いいですか??



さて、この映画のストーリーは、簡単に説明するとたぶん一言で終わる。

『刑事が殺人犯を追う』

そんな映画だ。
うん、別に目新しいものはなにもない。
それでも僕がこの作品を気に入ったのは、
最後の最後の一言がよかった。
というより、この一言を言わせたいがために監督はこの作品を
作ったんじゃねーか、と思わせるぐらいの勢いだった。
いや〜良かった。
あの一言のために二時間映画を見続けたようなもんだ。
そういうスタイルもまあおもしろい、と僕は思う。

以前に読んだ東野圭吾の『宿命』という小説もそんな感じだった。
作者も言っていたが、
「最後の台詞にもっとも意外性を込めた」
らしい。
実際読んで「おっ!」と思ったのも事実。
皆さんも暇があったら是非どうぞ。

意外性ってのはいいですよね。
良い意味で期待を裏切るというか、
そういう事がもっともっと世の中にあればきっと楽しい。
でも「こういう事をやったんだよ俺は・・」
って自分から漏らしてしまったらまったく意味ないように思う。
自分がやった偉業ってのは、自らが堂々と語るもんではなく、
他人と他人の話の中で、
「俺の知り合いにこんな事やった奴がいてよぉ〜」
みたいな感じで浸透していくのがきっとベストだ。

でも人って、誰かのために何かやったら
それをしゃべってしまいたいもんなんですよねぇ。
自分の努力や苦労が誰にも知られていないと、
それだけで「何も報われていない」と勘違いしてしまう。
ううん、そんな事ないのに、そう思えない。
いや〜、難しい。

時々、

自分ではなく、他の誰かのことを

本当に一番に考えてもいいんじゃないか、

それもありなんじゃないか。

ふと、そんな事を考えました。




ps.本日、高円寺のお店Too-tickiに新作ポストカードを納品しました。
    お時間の許す方は是非寄っていってくださいな。


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by quasi-world | 2004-09-03 19:09 | 映画


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