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隣人のひとり言

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2004年 09月 24日

9/24 ジョゼと虎と魚たち

9/24 ジョゼと虎と魚たち_a0025567_23595348.jpg
今日、久々に邦画を見た。
『ジョゼと虎と魚たち』という映画だ。

とある友人が
「ものすごく切ないよ」
と感想を残していたのが頭にひっかかっていた
それが見る理由になった。

どうしてなんでしょうね、
自分が切ない気分の時に切ないものを見たがるのは。
仲間が欲しいのでしょうか?
共感、共有、投影、相互理解、人の不幸で我が幸せを感ず、
ですかね?
ま、どんな理由にしろ、今は幸せな映画を見たい気分でないことは
確かです。

理解が深くなるってのが一番近いかも知れませんね。
切ない人間は「切なさ」に敏感で、繊細で、脆くて、深く接することが
できる。
たぶん、必要以上に。

同じ食事でも、腹いっぱいの時に食べるより、空腹時に食べる方が
おいしく感じる。
そんなようなもんかも知れません。

要は自分が今立っている状況次第で、世の中は違って見えるってことです。
嫌なことばかり経験してる人に、
「がんばれよ、世の中そう捨てたもんじゃないぜ。はははっ!」
なんて台詞がどれほどの意味を持つのか
自問するだけでうんざりしますね。

よく、
『私があなただったら・・・』
なんて言って、こちら側の立場に立った振りして
アドバイスや説教をする人々がいますが、
あれってまったく意味ないですよね。

これ、ちょっと深く考えないと分かりにくいんですが、
「私」が「あなた」だったら、の時点で、
もう問題がすり替わってますよね。
あなたは私じゃないわけだから。
あなたがどう生きれるのかはどうでもいい。
私が私の経験と能力と性格で、
この状況をどう乗り切るべきなのかを教えて欲しいわけなのに。
私はあなたにはなれませんから。

アドバイスくれるなら、
『私だったらこうするけど、あなたの場合はたぶん性格上それは
無理だから、例えばこうしてみたら?こう考えてみることはできるんじゃない?』
みたいな言葉が欲しいもんです。
押しつけや参考例はいりません。
私の気持ちを汲み取って、読み取って、そして助けてあげてください。

相手の立場になって考えるというのは、
その状況に自分を置くってだけではなく、
相手そのものに自分がなりきって、考えるということです。
それは甚だ難しい。
だからできれば価値あるのだと思う。


・・・・映画の、話をするつもりが、また逸れてしまいましたね。
すいません。
『ジョゼと虎と魚たち』、現実で僕たちが、目をそむけがちな
真実があります。
露骨に容赦なく、自然に、痛い。
そんな話です。

人は強くなるのには、限界があるんでしょうか??


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by quasi-world | 2004-09-24 23:54 | 映画


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