2004年 12月 04日
先日、写真屋で働いてたらこんな客がきた。 (60代くらいの男性がカメラのバッテリーを持ってきて) 「こ、これあるかどうか分かる?」 「あ、電池でしたらここに並んでいますよー」 「いやいやそうじゃなくて、この電池まだ残ってるかどうか調べられないのぉ?」 僕は心で露骨に『は?』という顔をして、表面上は穏やかに答えた 「そんなのカメラにいれて動かしてみれば分かるじゃないですか」 「ああ・・・」 「シャッターが切れれば電池残ってるっていう事ですし、切れなければないと思いますよ」 「いやぁ、何故か押してもシャッター切れなかったんだよ」 「じゃあ、ないですね(あっさり)」 ・・・って、そんなんわざわざ他人に訊かなくても ちょっと考えれば分かるやーん。 僕は考えるのが好きだから余計にそう思うのかも知れないが、 歳をとればとるほど、大人たちは自分から何かを考えようとしない気がする。 考えないし、新しい事を覚えようって意識も低い。 おじさんになっても、おじいさんになっても まだまだ色々覚えられるし、学べますよきっと。 すっごいいいカメラ持ってるのに、 フィルムの入れ方が分からないって恥ずかし気もなく言うおじさん。 せっかくデジカメ買ったのに 「わしには使い方分からんからやってくれるかぁ」って向上心欠落したおじいさん。 学ぶ気ないなら新しいもん買うな。 新しいもん買ったんなら、最低限使いこなしましょうよ。 泣いてますよカメラが。可哀想すぎます! 「無理」とか「わからん」とか「知らん」とか「できない」とか、 簡単に口にする人が多すぎますよ。 これは若い人たちにも言えることなんですけど 自分の限界をさらけ出して、恥ずかしいとは思わないのですかねえ? 僕には言えないですねえ、 そんな自分の限界を認めるような事。 「無理」の代わりに「どうやるの?」って訊く。 「わからん」って言わず「教えてくれ!」って求める 「知らん」じゃなくて「知りたい!」って思う。 「できない」の後に「ことをできるようになりたい」って誓うさ。 歳をとるほど、築き上げてきたものが厚くなるから、 それを否定されるのも、差し替えられるのもきっと怖いのでしょう。 自分の生きて、信じてきた道を叩かれるような気がしてしまうのでしょう。 それも分からないでもないですが・・・ 自分の限界線を決めたって 良い事なんてひとつもないですよ。 少なくとも「やりたい事」があるうちは、 それが「できる」と信じましょうよ。 自分を信じてやりましょうよ、ねえ?
by quasi-world
| 2004-12-04 23:20
| 哲学
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