隣人のひとり言

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2004年 08月 29日

8/29 リストカットについて

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今、単発の写真の仕事をやっている
(株)ワニブックスより発売予定の書籍、
『リストカットシンドローム』(著:ロブ@大月)の
第二作目の表紙写真、中写真を撮っている

一作目の『リスト〜』を読ませていただき、
そして二作目の原稿も一部読んでいる今、
僕が思うのは、リストカットというのは本当に
人間の知恵だなあ、ということである。

リストカットに詳しくない人の為に軽く説明を
しておくと、リストカット(以下略してリスカ)は
何も死ぬためにやるものではない。むしろ逆で、
苦しい精神状態を脱するため、自分を傷つけて
しまう症状のことを言う。
リスカは衝動的であったり、故意的であったりと
理由、きっかけは様々だが、どうやら依存性がある
らしく、「どうしてもやめられない」という人もでてくる
状況だ。

僕がまず疑問に思ったのは、リスカすることで本当に
楽な気持ちになるのだろうか?ということ。
そこにはどんなメカニズムがあるのか、自分なりに
ああでもない、こうでもないと考えてみた。
それで辿り着いたのは、やはりリスカそのものは人間が
作り出した幻想に近い知恵である、ということだ。
体を傷つけるがイコール気持ちが楽になる、に繋がってるとは
とても思えない。
では、何故事実人々の気が楽になっているのか、というと、
体を傷つける→気持ちが楽になるはずと信じ込んでる
→実際気持ちが楽になった気になる。
という流れなんではないだろうか?

例えば、生まれてすぐ山に捨てられてオオカミにでも
育てられた少年がいたとしよう。
この少年が成人して大人になり、何かどうしようもなく
大きな壁にぶち当たり、深く悩んだとしても、
「じゃあ、手首切れば楽になるさ」
とは言わないと思う。
そんな発想は浮かばないと思う。

つまり、リスカというのは、人間の本質の中に
眠っている防衛本能ではなく、この世の中で
作り上げた幻想のようなものだと思う。
そしてこの幻想はかなりの現実味を引き連れてくる。
だから、実際効果がある。
幻想は今や概念のようになってしまっているのである

僕はこの本を読んだ後でも、
リスカが悪いことだとはまったく思っていない。
ただ、苦しみを和らげるための手段なら
もっとおもしろい方法もいろいろあるよ、
ということを少しでも多くの人に伝えたい。

僕は基本的に食わず嫌いが嫌いなので、
先日自分の腕をカッターで切ってみた。
実際、精神的にちょっとしんどい時期だったので、
これで本当に楽になるなら儲けもんという意識も
なかったとも言い切れない。
で、結果どうだったかというと、
やっぱりそこには少なからず達成感みたいな
感情はあった。「やった」という事実、それが傷と
なって残る。いつも眼につく所に残る。

・・・だが、それだけだ。
やはり、僕にとっては友達と酒飲んでバカ話してる方が
よっぽど気がまぎれるし、心が楽になる。
一時苦しみを忘れるどんな方法をとっても
それは結局根本的な解決にはならないし、
それを分かった上でやるんだったら、
痛々しいよりバカバカしいの方がいい。
そんな単純なところにもしかしたら答えはあるのかも知れない


先日、リスカをしている友達に『生命力って何だと思う?』
という質問をしたところ、おもしろい答えが返ってきた。

『それはすごく単純なものだと思う。
死にたいと思った瞬間に体中の細胞が死んでくれれば
こんな楽なことはない。
でも、いくら死にたいと思っても、呼吸はしてるし、
心臓も動いている。
生命力というのは、単純にそこにあるものなんだと思う』

気づかないだけで、人間は生きていく強さをみんな持っている
それは義務でも運命でも宿命でも権利でも個性でもなく、
ただそこにあるものなんだと思う。

人間は本当は強い生き物だ
時々嫌になるくらい、強い生き物だ



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by quasi-world | 2004-08-29 21:38 | 哲学


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